
本日は、会社経営の両輪「経営計画」と「資金繰り」の重要性についてお話しします。
◆50代、ベテラン経営者Aさんの悩み
Aさんは、社員20名を抱える建設会社の経営者です。
年商10億円と順調に見えますが、日々の資金繰りや計画作りに悩むこともあるそうです。
飽きっぽい性格のため、細かい作業が続かないのが悩みのタネ。
◆ なぜ経営計画と資金繰りが大切なのか?
経営は「航海」に例えられます。経営計画は地図、資金繰りは燃料です。
どちらかが欠けると、行き先を見失ったり、途中で止まってしまうリスクが高まります。
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経営計画で意識するポイント
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【現状の把握】
売上やコストを具体的に数値化し、自社の現状を正確に把握することが重要です。
2024年度の売上は10億円、粗利益率は20%、固定費は月々1500万円。
これをもとに、利益率向上の余地があるかなどを分析します。
また、社員数やプロジェクト数、顧客からのフィードバックを集めることです。
自社の強み(例: 短納期で高品質な施工が可能)や課題(例: 営業力が弱く、受注が安定しない)を明確にしていきます。
【目標の設定】
明確な目標を掲げると、社員全員の方向性が一致します。
「2027年までに年商15億円を達成する」「新規顧客を毎月3社獲得する」「社員数を5年以内に30名に増やす」などのゴールを設定します。
さらに、目標を達成するメリットを共有することで、社員のモチベーションを高めることも効果的です(例: 利益が出たら社員旅行を企画する、業績に応じて決算手当を支給するなど)。
【行動計画の作成】
実行可能なスケジュールを立て、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。
「1月〜3月は主要顧客の満足度調査を実施」
「4月〜6月は新規顧客向けの提案資料を作成」
「7月〜9月は営業研修を実施」
といった具体的な行動計画を立てます。
さらに、進捗を定期的に確認し、必要なら軌道修正します。
たとえば、「1ヶ月ごとに全社員が参加するミーティングを開催し、進捗状況を共有する」などです。
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資金繰り管理で意識するポイント
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【キャッシュフローの確認】
各月の入出金を詳細に把握することで、資金不足を防ぐことができます。
2月の入金は、完成工事の請負金額として5000万円が見込まれる一方、出金は材料費2000万円、給与1500万円、固定費500万円、その他支出300万円。
これをもとに「2月は余剰資金が700万円生まれる」など、具体的に現状を把握します。
また、ボーナスの支払いや、納税に備えて、余剰資金の一部を「引当金」として積み立てるのも良い方法です。
【短期と長期のバランス】
短期的な支払いと長期的な投資計画をバランスよく考えることが重要です。
「今月の支払い」としては、請負契約に伴う材料費支払い2000万円がある。
一方で、長期的な視点では、「新しい建設機械の購入資金」として、来年までに1億円を準備する必要がある。
これを考慮し、今月の利益の一部を設備資金のために確保するスケジュールを組みます。
並行して、一年後に融資を受けたいということを、あらかじめ銀行に打診しておく。
【専門家への相談】
資金繰りに悩むときは、専門家のアドバイスを受けるのが効果的です。
毎月のキャッシュフローが不安定な場合、税理士や財務コンサルタントに依頼してみるのも良いでしょう。
「資金繰りの管理のやり方」「どのタイミングで借入を検討するべきか」「どの銀行の融資が最適か」など、具体的なアドバイスを受けることで、資金ショートのリスクを減らせます。
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一歩の積み重ねが大きな差になります
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実は、建設会社のAさんは実在しません。
しかし、Aさんと同じように悩みながらも、経営に奔走する経営者さんには、経営計画と資金繰りの重要性を再確認してほしいです。
自分が飽きっぽいと感じる方は、一歩ずつ取り組んでいきましょう!
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