「資産形成」が一番重要です

【 「資産形成」が一番重要です 】

「お金のことを勉強したいのですが、何からするべきか分からない」という質問をよくされます。

あらためて、そう質問されると「確かにそう思うかも・・・」と、私自身も思ってしまいます。

お金のことは、誰から学んできたか・・・

私もFP(ファイナンシャルプランナー)という仕事を通して、お金の事を学ぶまでは、せいぜい親からなんとなく教えられただけ、としか記憶にありません。

その親も、お金のことに関して、学ぶ機会は無かったと思うので、「無駄遣いはしないで、貯金をしていく」ということが、独力で身に着けた智恵でしょう。

お金には、三つの段階があります。

① 「節約と貯金」の段階
② 「資産形成」の段階
③ 「資産運用」の段階

この中で一番重要なのは、②の「資産形成」の段階で、FPの力が最も必要とされるところです。

③ の「資産運用」の段階は、ゴールです。

この段階の人は、お金の悩みから解放されています。

「資産運用」の段階は、資産収入(資産から生まれる収入)によって、生活が成り立っているので、労働収入(仕事から生まれる収入)が無くても生活が出来ます。

だから、病気になって仕事が出来なくなる、失業して収入が途絶える、というリスクがありません。

つまり、「資産運用」の段階の人はお金の悩みから解放されているので、FPが役に立てることは少ないでしょう。

① の「節約と貯金」の段階は、浪費が多いので、節約をして貯金の必要がある段階です。

この段階から抜け出せない人は、自力では浪費を抑えることは難しいでしょう。

お金は麻薬と一緒です。

他の人と同じでありたいために、新しい服を買う、不要な付き合いをする、ということで安心感を得られる人は、「消費する」ことの依存性に勝てなくなっている状況です。

だから、誰かと一緒に「節約と貯金」に取り組むことが望ましいでしょう。

FPの知識というよりは、一緒に支えてれくれる存在がいることが重要となります。

② の「資産形成」の段階が、最もFPの力を借りなければならない段階でしょう。

FPが提供する知識と経験が、クライアントの「資産形成」に大きく影響を及ぼします。

「節約と貯金」が出来ていても、お金の悩みから解放される、ということにはなりません。

必要となる子供の教育費や老後の生活費を作るために、「資産形成」を推進する知識が必要です。

だから、② の「資産形成」が一番重要で、FPの力を借りなければならない段階と言えるでしょう。

しかし、残念なことに「資産形成」に精通したFPはほとんどいません。

私が知っているだけでも、数えるほどです。

ほとんどの金融マンやFPが「今よりは少しはマシになる」程度の知識やソリューション(解決法)しか提供出来ていません。

「預金の利息よりはマシです・・・」
「今までよりは、貯蓄額が増えました・・・」

その程度のソリューション(解決法)で、大切なクライアントのお金の悩みを解決出来るでしょうか・・・

「これで、子供が望む教育を受けさせてあげられます!」
「老後生活の不安が消えました!」

と言われるほどのソリューション(解決法)を提供出来るFPがもっと増えて欲しいと思います。

日本には、お金のことをFPに相談する、という【文化】は根付いておりません。

FPという資格を、金融商品を販売していくための道具としか、FP自身も認識して来なかったことが原因でしょう。

残念ですが、この事実は認めざるをえません・・・

しかし、この状況は変えていきたいと思っております。

これからは、クライアントの「資産形成」に役に立てるFPを、一人でも多く輩出していきます。

そう思うと、ますます忙しくなりそうで、自分の身が持つかなと思ってしまいますが・・・

でも、燃えてきますね!

あと10回生まれ変わっても、格差社会を無くすためにFP業に邁進しく所存です。

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