自分がどのくらい貯金できるのか
知っておくことで
将来に備える意識も違ってくるでしょう。
「毎月どのくらい
貯金をしていけば良いのでしょうか・・・」
「老後のために年金保険をかけていますが
足りるどうか分かりません・・・」
家計相談を受けるなかで
よくそんな悩みを相談されます。
年金満額支給の65歳までに
いくら貯金が出来るか
ひとつの例を簡単に計算してみました。
参考にしてみてください。
夫 35歳 年収600万円
妻 32歳 年収100万円
長男 5才
長女 2才
長男、長女ともに高校卒業後は
私立大学に進学する計画。
① すでにもっている貯金 = 500万円(A)
貯金、貯蓄型保険、投資信託などの合計
② 世帯の手取り年収 = 525万円(B)
世帯の年収700万円の75%を
手取り年収とする
③ 年間の貯金 = 105万円(C)
世帯の手取り年収の20%を貯金できた場合
④ 65歳までの年数 = 30年(D)
⑤ 65歳までにする貯金 = 3,150万円(E)
(C)×(D)
⑥ 65歳までにする貯金の合計 = 3,650万円(F)
(A)+(E)
⑦ 支出「教育費」 = 1,000万円(G)
長男(私立大学4年間分) 500万円
長女(私立大学4年間分) 500万円
授業料
生活費の仕送りは含まない
⑧ 支出「住宅費」 = 1,500万円(H)
頭金・諸経費 300万円
固定資産税 200万円
繰上返済資金 1,000万円
⑨ 65歳時点で残っている貯金 = 1,150万円
(F)-(G)-(H)
3,650万円 - 1,000万円 - 1,150万円
上記の例では
世帯年収が700万円あっても
65歳で残っている貯金は
1,150万円となります。
しかし
実際に65歳で貯金を1,150万円
残せる世帯はもっと少ないでしょう。
なぜなら
③のように世帯の手取り年収の
20%を貯金できるご家庭は少ないからです。
貯金が1,150万円しか残せない場合
老後、夫婦二人で月30万円の生活をすると
約3年で貯金を使い切ることになります。
年金制度が破綻して
公的年金がもらえなければ
生活は困窮してしまうことでしょう。
仮に退職金を3,000万円もらえても
65歳で残っている貯金は4,150万円です。
公的年金がもらえなければ
約11年半で貯金を使い果たしてしまいます。
老後を迎えるまでには
純資産で5,000万円は作ってほしいと
先日、ブログでお伝えしました。
5,000万円あれば
毎月1%で運用できれば
50万円の月収になります。
税金などが引かれても
40万円は手元に残るでしょう。
ただ、先ほどの例のように
一生懸命に働いて貯金をしても
65歳までに5,000万円を作ることは
難しいでしょう・・・
「国民の皆さん。
年金はあてにしないで一生働いてください」
という1億総活躍社会・・・
国の政策に頼ることなく
経済的な自立をするために
投資について
勉強してみてはいかがでしょうか。
投資についての考え方
ぜひ、参考にしてみてください。