【 現実を見るのが怖い・・・ 】
先日、資産形成の相談を受けていて「現実を見るのが怖い・・・」というお客様の心情を聞くことがありました。
資産形成の相談で、お子様の教育費、老後の生活費などの資産形成のゴールのために、計画を立てていくのですが、その際、現状の家計や貯蓄状況を明確にしていきます。
つまり、資産形成のゴール、進捗状況、今のままで良いのか悪いのか、文字通り「現実を見る」ことになります。
その結果が悪かったらどうしよう・・・という気持ちになり「現実を見ることが怖い」という思いになるのでしょう。
「現実を見る」ことは、確かに勇気のいることですし、そのように感じるのは当然のことだと思います。
だって人間なんですから・・・
大事なのは、しっかりと現実を見て、出来ることから少しずつ始めることです。
そうすれば、必ず問題は解決していくでしょう。
今回のクライアント様の心配事は、お子様の教育費の準備と、老後の生活費の準備です。
まずは、お子様の教育費プランの提案です。
家族構成、家計状況、ライフプランを確認。
お子様の高校卒業後の進学は、どこまで想定するか確認したところ、公立大学進学までは、親として教育費を準備してあげたいとのことでした。
現状の教育費の準備状況を確認。
すると、現在、加入している学資保険を続けていくこと、現状の預貯金を減らさないこと、この二つが出来れば、お子様二人分の教育費の準備は間に合いそうです。
運用しながら教育費を作ることも考えましたが、運用出来る期間が10年無かったので、リスクを取ることはせず、このまま学資保険を続けることを提案しました。
そして、次は老後の生活費プランの提案です。
老後の夫婦二人の生活費を、今の生活費と同じになると推定。
理由は、
① 住宅ローンの返済が72歳まで続き、途中の繰上げ返済はしない予定
② 老後の夫婦二人の生活といっても、実際は冠婚葬祭などの付き合いは続くので生活費はあまり変わらない
すると、公的年金制度が現状と変わらなければ、老後の生活費の不足分は約1,400万円と試算されました。
ただ、公的年金制度が無くなってしまうとすれば、生活費は全然足りません。
(ちなみに、私は公的年金制度を全く当てにしていません・・・)
そこで、クライアント様のご主人が65歳になるまでに、運用型の資産形成をして、3,000万円の原資を作る事を提案。
その3,000万円の原資から、年12%の運用益360万円が得られれば、現状と同程度の生活をしていけます。
ただ、3,000万円の原資を作るためには、今の家計から毎月35,000円の節約をして、運用型の資産形成の資金に充てなければなりません。
クライアント様の考えとしては、毎月20,000円の節約は出来そうとのことでしたが、あまり節約ばかりすると、生活にストレスがかかります。
そこで、保険を掛け捨て型に変更して浮いたお金を運用型の資産形成に回す、定期預金に充てている資金を運用型の資産形成に回す、という二つを提案。
そうすれば、節約のストレスが無く資産形成が出来ていきます。
また、下のお子様がもう少し大きくなると、奥様も仕事を増やせるとのことでしたので、数年後に運用型の資産形成に回せる資金の増額も視野に入れられそうでした。
次回の面談は、完成させたプランの提案ですが、最初の面談でほぼほぼ解決方法は見えましたので、良い提案が出来そうです。
きっと「現実を見て良かった」とクライアント様に喜んでもらえると思います。
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