【 ついつい乗りたくなった不動産投資の詐欺・・・ 】
「不動産投資は上手くいかなかった・・・」という、クライアント様の何気ない一言に、根掘り葉掘り聞いてしまうのが、私の性格です・・・
この投資の内容は、不動産会社に「融資」という形で資金を投資して、不動産会社の名義で競売(けいばい)物件を購入し、リフォームをさせて、販売するというもの。
競売物件なので、落札できれば物件は安く手に入る。
物件の入居者の立ち退き、物件のリフォーム、そして販売を不動産会社が一括で請け負うので、出資者の手を煩わせることもない。
販売によって生まれた利益を、出資者が受け取るときは、あくまでも「融資」に対する利息として受け取るので、利子配当税として扱われるためか、税金が安いとのこと。
法的に良いか悪いかは分かりませんが・・・
(ちなみに、個人で不動産を購入し、5年以内に販売して利益を得ると、不動産の短期譲渡所得として利益の約40%が税金で取られます。)
出資に対するリターンも多く、この仕組みを2回か3回繰り返せば、出資金は2倍なる感じでした。
これは確かに美味しい話ですね。
しかも、その仕組みで成功している別の出資者からの紹介となると、ついつい乗ってしまいそうな不動産投資スキームですね。
私も、クライアント様の話を聞いていて、思わず「良い投資スキームですね!!」と、言ってしまいました(笑)
クライアント様も「そう思うでしょ!?」と、苦笑いです・・・
この投資話は、不動産業者が出資金を使い込んでしまい、リフォームが出来ず、失敗に終わったという結末でした。
使い込まれた理由は、不動産業者が出資金を別の借金の返済に充てたそうです。
もともと詐欺というより、結果的に詐欺をしてしまった、という感じでしょうか・・・
でも、もちろん許される話ではありません。
このような投資の場合、一番気を付けなければならないのは「預け先リスク」です。
投資の内容うんぬんの前に、まず、誰かにお金を預けることには多大なリスクがあります。
そして、お金の失い方は、一気に全て失うケースが多いです。
投資で損を出して、お金を減らすのであれば、まだマシです。
しかし、預け先が居なくなった、使い込んだ、などというときは、いきなり投資金がゼロになります。
これはもう目も当てられません。
その犯人を捕まえて、いくらお金を返せと言っても無いものは無い、という状況になります。
今回のケースでは、幸いにも物件(リフォームしていない)の売却は出来て、出資金の半分は返金されたとのことでした。
しかし、残り半分は割賦で返金するという借用書を交わしたのですが、不動産業が後日、自己破産してしまい、返金されなかったとのことです。
投資をする際には、様々なリスクを想定しなければなりません。
その中で、一番怖いのがこの「預け先のリスク」でしょう。
私が推奨できる投資は、投資金、有価証券、動産や不動産の所有者は必ず投資家になるだけです。
増えるか、減るかだけでなく、自分でコントロール出来る投資だけを実践していきましょう。
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